ILECのビジョン
ILECは、「人類の未来のため、世界の全ての湖沼の持続可能な管理と保全」を大きなビジョンとして掲げています。これは、非常に大きなビジョンであるため、第2回世界水フォーラムで発表された「世界水ビジョン」に沿った、より明確な「世界湖沼ビジョン」の開発に取り組んでいます。
ILECの目的
ILECは、世界の湖沼環境の健全な管理及びこれと調和した持続的開発の在り方に関する国際的な知識の交流と調査研究の推進を図ります。さらに、国際化時代における我が国の重要な課題の1つである環境保全に関する国際協力の推進にも貢献することを目的としています。
ILECの事業
上記の目的を達成する為に、ILECでは次の事業を行なっています。
- 世界の湖沼環境に関する情報やデータの収集と提供。
- 湖沼環境管理に関する科学的調査の促進。
- 開発途上国における湖沼環境管理と健全な湖沼開発計画への支援。
- 湖沼環境の管理・技術面の研修の促進。
- 国連環境計画(UNEP)が実施する開発途上国における環境上、適切な湖沼管理に関する活動への支援。
- 環境上、適切な湖沼管理の遂行に関わる世界中の行政、地域団体、研究機構間の交流の促進。
- その他、目的遂行のために必要な活動。
活動内容
ILECは設立から現在まで、次のような様々な活動に取り組んでいます。
世界湖沼現況調査事業
<環境省からの請負事業>
平成21年度アフリカにおける水環境改善事業(アフリカ湖沼流域の水と衛生の調査)
<滋賀大学と滋賀県立大学との協力事業>
湖沼流域ガバナンスプロジェクト(世界・国内湖沼の調査)
<国連環境計画(UNEP)等との共同事業>
「世界湖沼現況調査報告書(第1巻~5巻)」発行
「コンパクト版世界湖沼データブック」発行
1994年:第1巻「アジア・アセアニア編」
1995年:第2巻「アフリカ・ヨーロッパ編」
1996年:第3巻「南北アメリカ編」
データのデジタル化
GEMS/Water(水の地球環境監視システム)データベースへの協力
世界湖沼会議企画運営事業
<毎回、ILECが現地機関と協力して開催>
- 世界湖沼環境会議(1984年8月 滋賀県大津市(琵琶湖畔)
- 第2回世界湖沼会議(1986年5月 米国・ミシガン州マキノウ島(ミシガン湖畔)
- 第3回世界湖沼会議(1990年9月 ハンガリー・ケストヘイ市(バラトン湖畔)
- 第4回世界湖沼会議(1990年9月 中国 西湖畔)
- 第5回世界湖沼会議(1993年5月 イタリア マジョーレ湖畔)
- 第6回世界湖沼会議(1995年10月 日本 茨城県霞ヶ浦湖畔)
- 第7回世界湖沼会議(1997年10月 アルゼンチン ラカール湖畔)
- 第8回世界湖沼会議(1999年5月 デンマーク コペンハーゲン湖畔)
- 第9回世界湖沼会議(2001年11月 滋賀県大津市 琵琶湖畔)
- 第10回世界湖沼会議(2003年6月 米国・イリノイ州シカゴ市)
- 第11回世界湖沼会議(2005年10-11月 ケニア共和国、ナイロビ市)
- 第12回世界湖沼会議(2007年10-11月 インド ジャイプール)
- 第13回世界湖沼会議(2009年11月 中国 武漢市)
広報出版事業
トレーニング事業
「湖沼・河川流域に配慮した水環境資源管理に関する研修セミナー」開催
<UNEP・UNCRD等との協力>
第1~3回 1988~90年 大津市・名古屋市・岡崎市・バンコク・ハジャイ(タイ)
「湖沼環境保全研修」実施
1990年1月~3月 滋賀県大津市
湖沼環境管理セミナーの開催<UNCRDとの協力>
1990年9月 中国 昆明
「湖沼水質保全研修」<JICA研修>実施
毎年1~3月の10週間
第1回~15回 1991~2005年(40カ国155人) >>参加者リスト
「ラプラタ川流域ダム湖環境管理ワークショップ」開催<UNCRDとの協力>
第1回・第2回 1993年5・10月 ハンガリー・ティハニー
「湖沼流域管理のためのGIS・リモートセンシング国際トレーニング」実施
<UNEP、アジア工科大学との協力>
1993年10月 タイ・バンコク
「水環境を主題とする環境教育」<JICA研修>実施
毎年9~10月の7週間
第1回~11回 2000~2010年(36カ国82人) >>参加者リスト
第12回(2011年度)8月~10月実施予定
「イラク南部湿地帯保全」<JICA研修>実施
毎年10~11月の3週間
第1回~5回 2005~2010年(62人) >>参加者リスト
「湖沼環境保全のための統合的流域管理」<JICA研修>実施
毎年1~3月の10週間
第1回~6回 2006~2011年(28カ国49人) >>参加者リスト
第7回2012年1月~3月実施予定
「インドフセインサガール湖沼水質管理」<JICA研修>実施
2008年7月27日~8月8日 >>参加者リスト
「水辺を中心とする自然体験を通した環境教育」<JICA研修>実施
第1・2回 2008・2009年8~10月の7週間(6カ国17人) >>参加者リスト
「中国雲南省統合的湖沼流域管理(ILBM)」<世界銀行からの委託>実施
2009年3月~5月
ガイドライン作成事業
<UNEPとの共同事業>
- 「湖沼環境管理のためのガイドラインブック・シリーズ」発行(英語)
- 第1巻「湖沼管理の基本原則」1989年
- 第2巻「社会経済的側面」1991年
- 第3巻「湖岸管理」1990年
- 第4巻「毒性物質」1992年
- 第5巻「酸性化」1993年
- 第7巻「バイオマニピュレーション」1995年
- 第8巻「危機にある世界の湖沼」1997年
- 第9巻「貯水池水質管理」1999年
- ※更に「富栄養化」等の続刊予定
ガイドラインブック・シリーズの各国語版翻訳事業(1993年から順次)
スペイン語、ポルトガル語、タイ語、フランス語、中国語、日本語
環境教育事業
湖沼環境教育パイロット事業
1989年 日本、デンマークで開始
1990年 ブラジルで開始
1991年 アルゼンチン、ガーナ、タイで開始(6カ国プロジェクト)
環境教育副読本「あおい琵琶湖」英語版作成 1995年
環境教育トレーニングコース 1996年・97年 タイ
湖沼・河川を素材とした環境教育ガイドラインブック発行 1997年
その他の活動
水に関する各種国際会議への代表派遣(随時)
例:「アラル海救済会議」代表派遣(1990・91年)
「熱帯内陸水会議」代表派遣(1991年 香港)
「水と環境に関する国際会議」代表派遣(1992年 ダブリン)
「地球サミット」代表派遣(1992年 リオデジャネイロ)
開発途上国における湖沼状況の調査など環境庁等からの各種受託事業の実施
「ユーラシア湖沼フォーラム」の開催(1995年3月 大津)
UNEPの水に関する啓発冊子作成協力
UNEP国際環境技術センター(IETC)との協力
※IETC滋賀事務所開設記念シンポジウム開催(1995年6月 大津・草津)
※国際滋賀水フォーラム開催(1996年11月 大津・草津)
※IETCニュースレター「インサイト」日本語版作成・配布<GECとの協力>(年4回)
