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ナイロビ決議

2005年11月4日

本ナイロビ決議は、2005年10月31日から11月4日の間ナイロビで開催された第11回世界湖沼会議期間中に開かれた「持続可能な利用のための湖沼流域の管理:地球規模の経験とアフリカの課題」に関するハイレベルのアフリカ大陸水関係大臣級会合において承認されたものである。UNEP事務局長のKlaus Topferは次のように述べた。 「2年ごとに催される世界湖沼会議がこのたびアフリカで始めて開催され、持続可能な発展の道筋をこの惑星上に求める国際社会の取り組みに重要な一歩を記すことになった。 この会議は、2005年9月にニューヨークで開催された世界サミットにおける世界の指導者たちによって改定が加えられた200年千年紀サミットの170ヵ国の首脳と政府によるコメントを補強するものである。世界の首脳たちは、千年紀開発目標(MDGs)と2005年 統合的水資源管理(IWRM)の目標に関る水の状況を達成するために、ハイレベルの注目と著しく増大する物的・人的資源の必要性を認識し、 水はその他のMDGs全てにとっての支柱になるということを明確に認識してきた。」

大臣会合は、2003年に京都で開催された第3回世界水フォーラムで発表された世界湖沼ビジョンの原則・「持続可能な利用のための湖沼とその流域の管理:湖沼管理者と関係有識者達のための報告書」と題され、第11回世界湖沼会議で発表された湖沼流域管理イニシアティブの報告書による勧告およびアフリカにおける食糧の安全を保証し、貧困に対処し、経済発展を推進するための水資源の公正な取り扱いの強化に大きき貢献するものとしての第11回世界湖沼会議議事録に注目した。

当大臣級会合は以下を認識する:

  • 天然であれ人工であれ、湖沼は水資源システム全体の基本的要素であること。
  • 湖沼と湖沼流域は、持続可能な生計の維持と経済発展にとっての多くの利用価値を有し、地球規模の生物多様性にとっての重要な天然の生息地であると共に、宗教的・文化的な価値をも有していること。
  • 国際湖沼は、地域の統合と協力の機会を提供していること。
  • 湖沼とその流域は、脆弱でありかつ厳しいストレスに曝されている複雑な生態系であること。
  • 湖沼流域は、特有の管理方策を必要とするいくつかの独特の性格を有していること。
  • 公共政策や管理方策の決定に当たっての情報の提供を担う科学の大切な役割。
  • 効果的な湖沼流域管理のための計画策定と不断の資金援助の基本的な役割。

当大臣級会合は以下を強調する:

  • 湖沼流域管理は、持続可能な開発と妥当な経済成長のためには不可欠であること。
  • 湖沼と貯水池は、統合的水資源管理の中心的な役割を担うこと。
  • 持続可能な湖沼流域の管理と開発のためには投資と良好な統治の双方が大切であること。
  • 地域社会に根付くものから地方/国家レベル・国際レベルに至るまでの管理機構として、持続的な行政機関設立の必要性。
  • 持続可能な湖沼流域管理を推進するための健全な政策策定の必要性。
  • 湖沼流域の計画策定と管理方策設定を決定するに当たっての、民間部門を含めた全ての関係有識者の基本的な役割。
  • 統合的水資源管理において女性を中心に置くことの必要性。
  • 国際湖沼流域の協力的な管理。
  • 管理方策決定に当たっての科学知識と地域の知識双方の活用。
  • 湖沼流域管理のための適切な計画の策定と継続的な資金動員の必要性。

当大臣級会合の決議は、以下の長期的な基盤を固めた上で、湖沼流域の統合的な管理を推進することを提案する:

  • 政府および社会的な優先順位。
  • 計画樹立と資金調達の道筋。
  • 統合的な水資源管理方策。
  • 生物の生息域と生物多様性の保全計画。
  • 経済開発計画。

当大臣級会合の決議は、以下を勧告する:

  • 湖沼流域の管理に持続的な対応ができるよう、地域社会の能力向上を図ること。
  • 水問題と環境問題の計画担当者や管理担当者についての新たな世代に、湖沼科学や陸水学ならびに水域環境科学を習熟させるため、アフリカの利点を活かしたセンターを設立すること。
  • 国連は、国際湖沼年の設定を考慮すること。
  • 千年紀開発目標達成に向けて、統合的水資源管理を推進するための資金を動員すること。

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