Adelina Santos-Borja
フィリピン
東南アジア湖沼ネットワーク(SEALNet) 会長
統合的湖沼流域管理(ILBM)の様々な側面で40年以上の経験を持ち、陸水学、水資源開発・管理、環境影響評価、ステークホルダー参加に関する専門知識を有する。2020年に退職するまで、ラグナ湖開発局に資源管理・開発部門のマネージャーとしてその職歴のほとんどを捧げ、共同研究やプロジェクト、能力開発、水生資源の保全、市民科学の推進といった分野で、地元や国際機関との強力なパートナーシップを確立。科学的根拠に基づく政策の推進に尽力し、現在も政策立案をサポートする需要主導型の研究を提唱している。フィリピン大学で生物学修士(1984年)と環境科学修士(2009年)を取得し、オーストリアの陸水学研究所(1984年)、ILECの湖沼・河川水質管理(1990年)、オーストラリア国立大学の資源・環境管理(1993年)、シンガポールのルークアンユー公共政策大学院のウォーターリーダーシップ(2011年)、ドイツ連邦水文学研究所での海洋・淡水環境におけるプラスチックについての夏季学校において専門研修を受ける(2017年)。数多くの国際会議に参加し、湖沼の保全と管理に関する研究で、1997年、2003年、2016年の世界湖沼会議において茨城霞ヶ浦賞を受賞。その功績が認められ、2016年の「第1回フィリピン淡水生物多様性と環境に関するシンポジウム」において、環境科学・管理賞を受賞。査読付き雑誌の査読者を務め、主著または共著で論文を発表している。2005年にILEC科学委員会のメンバーとなり、2016年から副委員長。フィリピン淡水科学学会と東南アジア湖沼ネットワーク(SEALNet)の創設メンバー。現会長として、東南アジアの熱帯湖沼の関係者の間でILBMに関する実践共同体の設立を積極的に推進。