今年度は、11カ国(アルバニア、南スーダン、中央アフリカ共和国、ナイジェリア、チャド、インド、バングラデシュ、ニカラグア、キューバ、エルサルバドル、メキシコ)から11名の研修員とJICAニカラグア事務所職員1名が参加し、3週間(11月-12月)の遠隔研修と5週間の来日研修(1月-2月)を実施しました。
主な研修内容は以下の通りです。
- ● 統合的湖沼流域管理(ILBM)
- ● 滋賀県における琵琶湖環境保全の取り組み
- ● 水質改善とモニタリング・GIS(地理情報システム)・環境教育・エコツーリズム・漁業・農業・サニテーション・廃棄物管理などに関する講義や施設視察(琵琶湖環境科学研究センター、琵琶湖博物館、湖南中部浄化センター、淀川ダム統合管理事務所、淀川河川事務所、野洲川下流土地改良区、魚のゆりかご水田、株式会社日吉など)
特に昨年度からの環境教育への関心の高まりを受けて、今年度のプログラムでは「うみのこ」乗船を実現しました。また、琵琶湖・淀川流域管理の歴史的観点も加えながら、流域を辿る視察も行いました。
研修員は全てのプログラムに積極的に参加し、ILBMのコンセプトを自らのアクションプランに取り入れ、その成果を発表し、プログラムを修了しました。研修員にとっては、水資源管理についての日本での取り組みや経験だけでなく、日本の歴史や文化に触れたことが非常に印象深い研修となったようでした。今後、母国でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。