ILECの中村副理事長とサントス・ボルハ科学委員会副委員長が、2024年5月18日(土)から25日(土)にかけて、インドネシア・バリ島で開催された第10回世界水フォーラム(WWF10)に参加しましたので速報をお届けします。第2弾も追ってお知らせしますので、お楽しみに!
【5月21日(火)】
ハイレベルパネル13 「Urgent Call to Save our Lakes – Promoting Global Agenda and Collaborative Efforts for Sustainable Lake Management and Raising Momentum of World Lake Day」
中村副理事長がKeynote Speakerとして登壇しました。また、UNEP・ラムサール等の国際機関やインドネシア政府、三日月滋賀県知事、ジャワ州知事等各スピーカーは「持続可能な湖沼管理」の推進に資するアクションの共有や、「世界湖沼の日」制定実現に向けて、国際社会の力強い賛同の必要性を強調しました。
ハイレベルパネル15 「The Bandung Spirit Water Summit- A new political corridor to achieve SDGs through water」
インドネシアのバスキ公共事業・国民住宅大臣は、挨拶の中で、「世界湖沼の日」の決議採択は世界中の湖沼保全にとって重要な鍵の一つであると言及し、実現に向けた更なる機運の醸成が図られました。また、このセッションにおいては、天皇陛下が「繁栄を分かち合うための水」をテーマにビデオによる基調講演をされました。
Urgent call #5 (page 2)
https://worldwaterforum.org/web/content/238829?unique=9ed1f18c66512fff061d3b42a72c00fce78963b3
【5月22日(水)】
スペシャルセッション9「Establishing Cooperation for Center of Excellence for Water and Climate Resilience」
パネルディスカッションにおいては、JICAやICHARM、世界銀行等が登壇し、水資源と気候変動に関する国際連携ついての議論が行われました。サントス・ボルハILEC科学委員副委員長は、「持続可能な湖沼管理」をテーマとしたワーキンググループセッションのファシリテーターを務め、インドネシア政府行政官、プライベートセクター、オランダ政府の元行政官等と共に「持続可能な湖沼管理」においてのCenter of Excellenceの役割、目的、連携、課題などについての議論を行いました。
※Center of Excellence for Water and Climate Resilience:水資源管理と気候変動に対する適応力を高めるための専門知識や技術、実践を集約し、推進するための拠点。水と気候の分野で卓越した研究や教育、トレーニング、技術開発を行い、地域社会や国際社会のレジリエンス(回復力)を強化する役割を果たすことを目的とする。