5月23日は、スペシャルセッション11において中村副理事長が基調講演を行いました。
また、最終日の5月24日には、閉会式が執り行われ、具体的な成果と行動計画が閣僚宣言に盛り込まれました。
【5月23日(木)】
スペシャルセッション11「Sharing of Knowledge, Spirit and Action on Sustainable Lake Management – Raising Momentum of World Lake Day」
このセッションは、インドネシア政府環境林業省流域管理・森林再生局長のDyah Murtiningsih氏の挨拶に始まりました。
中村副理事長は基調講演で「持続可能な湖沼管理(SLM)」の定義や、湖沼の特性を捉えた統合的湖沼流域管理(ILBM)の6本柱の枠組みとの関連性、更にILECのSLMへの貢献について話しました。
続いて、インドネシア国家流域フォーラム実行委員長のIB Putera Parthama博士がモデレーターを務め、地方政府や国際機関からのSLM推進に向けたアクションシェアリングの発表が行われました。
各発表の内容は次のとおりです。
・ 滋賀県の取組(市民参加・環境教育・MLGs,世界湖沼デー制定支援表明など)/ 滋賀県琵琶湖保全再生課
・ 優先湖沼の回復についての課題と回復ステップ / インドネシア国立研究・イノベーション庁
・ インドネシア優先湖沼プロジェクトにおけるオーストラリアの経験 / オーストラリア国際農業研究センター
・ 環境フローのモニタリングと評価のための共同設計: オーストラリアのマレー・ダーリング流域 / CSIRO
その他、ラムサール事務局よりラムサール湿地条約の役割、UNEPエコシステム部門よりSLM決議採択とアクションについての発表もありました。
【5月24日(金)】
閉会式
第10回世界水フォーラムでは、「繁栄を共有するための水」閣僚会合で宣言がとりまとめられました。その閣僚宣言では、国連総会での「世界湖沼の日」制定が提案された他、「水と気候レジリエンスに関するセンター・オブ・エクセレンス(CoE)」の設立や小島における水資源の統合管理が盛り込まれました。
ILECは、このフォーラム期間中、来年(2025年)夏にオーストラリアのブリスベンで開催する第20回世界湖沼会議をPRするとともに、水資源としての湖沼の重要性・役割を踏まえ、持続可能な湖沼管理に向けたこの機運の高まりを引き継いでまいります。
第10回世界水フォーラム2024集計データ
● 参加者数:19,686人(160カ国)※フェア等への参加者も含めると7日間でトータル64,000人
● セッション数:279 (21ポリティカルセッション, 35リージョナルセッション, 125セマティックセッション, 20ハイレベルパネル、7ユースセッション、13スペシャルセッション、56サイドイベント 、2セレモニー)
● 展示ブース:254